タイトルは、福岡市内の某・古典流行音楽愛好家 (副業で飲食店経営されてます(笑)) のブログに “林檎印” とあったものを拝借し、アレンジしたものです。我々の世代では (少なくとも私は)、音楽ネタで “林檎印” といえば “アップルレコード” = “The BEATLES” を想起するのですが、現代では “Apple corp.” が常識なのでしょうか。学校や官公庁・病院勤務、あるいはデザインや音楽などクリエィティブな業界の方々は、“Mac” のPCで馴染みある企業なのでしょうが、一般民間企業勤めで職場でも家庭でも “Win PC” を使っている当方には、殆ど接点のないメーカーでした (蛇足ながら、狭義の “PC” には Apple社の Mac機は含まず、Win機のみを “PC” と呼ぶそうです。詳細は割愛しますが…)。
なんの話題かと申しますと、通勤時に地下鉄で音楽を聴くのに、“iPod” を買おうか、“walk man” を買おうかというお話しです。今さら? と言われるかもしれませんが、今さら です。今や最先端とも贅沢品ともいえず、中学生でも持っているような電子機器ですが、おじさん、ようやく買う気になりました(苦笑)。
携帯用の音楽再生機器といえば、我々の世代はやはり “walk man”。正確には、SONY社製の携帯プレイヤーのみが ウォークマンという名称ですが、各メーカーから同様の製品が発売され、携帯型カセットプレイヤー全般の一般名称かというくらいでした。SONY社が “初代” を発売したのが確か昭和54年頃? 4万円を超える価格は当時の中学生には “高嶺の花” でしたが、芸能界では田原俊彦がいち早くゲットし、芸能雑誌で公開 (バッグの中身拝見!) されていた記憶があります(笑)。その後、第2世代・第3世代と小型軽量化し、価格も下落。バッテリーも随分と進化しました。当方が最初に買った (買ってもらった) モデルでは、カセットテープを入れる本体とは別体の電池BOXに 単1型乾電池を2本入れて携帯していましたが、数年後には本体に入れた単3乾電池1本で長時間駆動するようになってました (小生が使っていたのはそのタイプまでで、カセットテープがMDとなり、乾電池がリチウム充電池になってからはウォークマンとはご無沙汰してしまいました…)。
昔話が長くなりました。そう、通勤用のプレイヤーを買おうと思ったわけです、この春に。ちょうど、SONY社からウォークマンの最新型が発売されたこともあり、こりゃカッコイイぞと。おじさんにとって、ウォークマンというブランドは信頼の証であり、郷愁でもあり、もうコレしかないぞと。で、一生懸命に調べます。ベストセラーであり最大の競合商品である “iPod” との比較が必須です。“kakaku.com” を眺め、『特選街』 を読み込み。調べ尽くすほどに、ウォークマンが優勢と思えてくる。まず、音楽プレイヤーとしての基本性能である “音質” が違う。ウォークマンは音質が “よい” と評価され、iPod は “悪くない” と書いてある。この差は大きいぞ。そもそも、SONY社は音響専業メーカー。apple社 はPCメーカーです。それと、ウォークマンは日本人が考えて作ったもの。iPod はアメリカ人が考えたもの。自ずと、そのプログラミングに発想や文化の相違が現れます。例えば楽曲の検索に際し、ウォークマンは日本語の50音入力に当然のように対応していますが、iPodは日本語検索対応不可 (アルファベット検索のみ)。また楽曲の並び順も、英文タイトルは双方ともにABC順でよいとして、日本語タイトルが問題。ウォークマンはヨミガナを正しく50音順に並べてくれますが、iPod は文字コード順。なんとなく50音順に見えて、実は無茶苦茶です。やはり、日本人は味噌汁の味と同様、50音順は捨てられませぬ(苦笑)。
ところが、致命的な事実が! ウォークマンは今年のモデルから、HDD搭載の大容量タイプをやめ、フラッシュメモリ型のみの展開。最大容量は 8GB です。このサイズだと標準的な収容曲数が 約2,000曲ですから、当方のCDコレクションは到底収まりません。去年までは 20GB のHDDモデルがあったのですが、復活の噂もないし。蛇足ではありますが、世の中のメモリ媒体全体が、HDDからフラッシュメモリ等のシリコンタイプに移行しています。当然ですわな、軽いし、発熱は少ないし、振動や衝撃に強い。HDDは、落としたらご臨終ですから。近い将来、いや既に市販が始まっていますが、PCさえも HDD ではなくフラッシュメモリ搭載機にとって代わられるようです。
では、現時点でHDD式の大容量タイプのプレイヤーを展開しているのは…? やはり iPod ですか。名刺入れ程度のコンパクトなサイズで、なんと 30GB と 80GB の2モデルを発売しています。その大容量と大画面 (2.5inch) を活かし、写真のみならず動画にも対応しているとか。業界では、“nano” が “iPod photo” と呼ばれているのに対し、大容量モデルは “iPod with video” と呼ばれています。
こうなりゃ移り身の早い当方、iPod のことを調べまくり! 今まで、音響専門メーカーじゃないとか楽曲の検索が不便とかこきおろしながら、イイトコ探しもええもんです。まず音質は、標準付属のイヤホンがあまりにチープなわけであって (実売で2,000円台)、ウォークマンに付属している 実売5,000円クラス、あるいはもっと上級なものに買い替えてやれば、飛躍的によい音になるとか。当方、通勤時は地下鉄や雑踏の騒音の中で聴くことになりますので、それほどの音質が必要かと言われそうですが、昨今、技術進化の目覚しい “ノイズリダクションシステム” に興味を持っております。周囲の騒音に逆位相の音波を重ねてノイズを打ち消し、そこに音楽を乗せていくシステム。例によって 米国航空宇宙局 NASA との共同により BOSE社 が開発した夢の技術ですが、SONY や PANASONIC を中心とした日本の各メーカーも、なかなかよいレベルのものを作り始めているのです。
それと、なにより iPod のイイトコがたくさん見つかってきました(笑)。なんといっても、世界で最も売れている人気ブランド。その牙城を崩そうと、SONY のみならず PANASONIC も TOSHIBA も KENWOODも、それから韓国勢の数社もこぞって競合品を出していますが、太刀打ちできない。ま、多少は iPod のムコウズネを蹴るくらいの抵抗もありましたが、磐石なシェアを切り崩すほどの事件にもならず…。これだけのシェアと販売実数があると、周辺のアクセサリー類が充実しています。アクセサリーというのは、キャリングケースや保護フィルムのみならず、充電器や車載オーディオ用アタッチメント等が、無数のメーカーから供給されています。多くのメーカーから発売されるということは、品質も価格も競争原理が働くということ。また、“iPod” という商品は取扱説明書が極めて不親切で、どんな操作で何ができるのかさえ不案内なのですが、攻略本というかガイド本の類がまた無数に出版されています。ビギナー向けの入門書から、それこそ上級者向けの “裏ワザ本” まで、大きな書店に行けば棚一杯に揃っているのです。これが “SONY walkman” だとそうはいきません。ケースも充電器も、純正のみ。品質は問題ありませんが、選択の余地と価格競争がない。それに、ガイド本が殆どありません。使い方の分からない部分は、“kakaku.com” で尋ねるか、メーカーサポートに電話するか、持っている友人に聞くかしかない。ただその友人が周囲にいないのです。
かくして、音楽を携帯することをファッションの一部と捉えた場合、あるいは折角の高機能機器を使いこなしたい場合、“iPod” を選んだ方が楽しみが増えるというのは、現時点では間違いありません。
ま、そんな経緯で、“iPod” を買うことに決めたのですが、そこからが問題です(笑)。もうええって? 個人的な話ですので、どうぞ読み飛ばしてくださいね。
当方のCDライブラリーが、現在、約330枚です。不定期ではありますが、聴いてみたい新譜がリリースされたり、懐かしい名盤をオークションで見つけたり、あるいはレンタル屋の中古コーナーで掘出しモノを見つけると、つい買い足してしまいます。ということは向こう1~2年のうちに 400枚突破ということになります。アルバム1枚に、楽曲が平均13曲? ざっと 5,000曲以上もあるのですね (もっとも、複数のアルバムに収録されてダブっている曲も多いですが)。
“iPod 30GB” のカタログスペックには、“約7,500曲を収容!” と謳われています。ただし、1曲4分・128kbps/AAC という前提で。実際のところ、“The BEATLES” あたりだと3分程度の曲が多いのですが、邦楽の場合、多くの曲が5分を超えています。また、音質に大きく関与するビットレートも、一般的な 128kbps では物足りず 192kbps に設定の予定で、それだけでファイルサイズは5割増、すなわち収容可能楽曲数は約3割減となってしまいます。従って、30GBモデル を買っても手持ち全てのCDを取り込むのは無理という結論…。
そんなん、全部のCDを入れなくても、好きなヤツだけ入れたら?
ごもっとも。ただ、iPod に取り込むことで、購入以来1回しか聴いたことがない、あるいは1回も聴いたことのない楽曲を再発見したい、というのが大きな楽しみの1つで…。え、こんな曲があったんや。ん? この歌は誰やねん? という意外性を楽しみたいわけですな (シャッフルといって、収容全曲からランダムな順番で再生してくれる機能があります)。あるいは、全部じゃなくても入るだけ入れておいて、定期的に入れ替えたら? というお声もあります。なかなかマメに見られがちな小生、その実、極めて面倒臭がり屋でございます。いったん全曲入れてしまえば、そうそう入替え作業なんてやりたくありません。増えてくるものをどんどん足していくだけ。その為にも、容量にはさらなる余裕が必要なのです。
かくして、選択すべきは 30GB ではなく 80GB? でも 80GBモデルは、30GBモデルよりも数十グラム重く数ミリ厚く、1万円以上も高い…。高級イヤホンに廻したい予算が捻出できません…。目下の悩みのタネでございます。
もうひとつ。現行の “iPod with video” は “第5世代” と呼ばれていますが、昨年10月にマイナーチャンジを経た “後期型” です。クルマの世界もそうなのですが、マイナー後の後期型は、細かな初期トラブルが解消され、組立てや仕上げの精度も高まり、アクセサリー類やガイド本の展開も充実しています。ただし、リニューアルや新型機の発表という恐怖と常に背中合わせなわけです。
巷には諸々の噂が流布します。例年9月か10月にはリニューアルしているから、そろそろだぞ。80GBが薄型になるんじゃない? いやいや、つい先日 “iPhone” が発売されたばかりだから、この秋はないでしょう。極秘メールによると、タッチパネル式の新型がクリスマスに出てくるぞ。液晶が明るくなってバッテリーの持ちは改善されるって。そういえば、アメリカの小売店への現行品供給数が絞りこまれたようだ…。憶測が憶測を呼び、真実が見えてきません。
これまでの人生で、携帯型音楽プレイヤーのみならず、いろんな消費財でこの悩みと闘ってきました。新商品が出たぞ! いや、最初は高いし壊れ易いかも? 半年経って、品質も安定してきたで! いや、そろそろ新型の発表が近いんじゃない? お、噂どおり新型が出たやん! うん、でも周辺オプション類がまだ少ないよなぁ。もうちょっと “待ち” かな? …この繰り返しで “買い時” を見誤った消費財も多々あるわけです(苦笑)。“iPod” もまた、典型的な “消極的スパイラル”。新型機の登場まで恐らくまだ数ヶ月あるし、新型が発売されても、初期トラブルが解消しファッショナブルなケース類が充実しガイド本が出回るまで、また数ヶ月を要するわけで…、それを考えると、実際に新型機を買う気になるのは来春に?
研究は深まれど、実物を持たずに知識ばかりが増える今日この頃でございまする…。
TN
最近のコメント